『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(子供たちの好きなもの)

隆臣「きゃあ♡パンマンお歌うたうのね‼︎しゅごー✨とーしゃん、ありがと!」


臣「俺、財布忘れてったから、健ちゃんが買ってくれたんだ」


隆臣「しょーなの?健ちゃん、ありがと♪」


健二郎「ええよ!日常茶飯事や」


廉「凄い!隆臣くんの予想通り…」


隆二が後ろから廉の肩に手を乗せた。


隆二「ん?廉、予想って…」


廉「あ、いえ💦なんでもありません」


隆二「健ちゃん代金払うよ、いくらだった?」


健二郎「ええよ!弟子が喜ぶなら、お安いこっちゃで」


隆二「いいの?たっくんもちゃんとお礼言った?」


臣「さっき言ったよな、坊主」


隆臣「パーンマン♪何してあしょぶ?」


臣「聞いてねぇし 笑」


隆二「てか、なんでいつも財布忘れるかな、ったく…」


健二郎「臣ちゃんが財布持ち歩いてて、こうジーンズの後ろポケットがもっこり膨らんでたら、逆に心配するわ!これでええんや」


隆二「それもそうだけど」


健二郎「たっくん、もうオモチャに夢中やし、ほな、岩ちゃん明日も早いし帰ろか」


「…お?こっちはこっちでりおちゃん、岩ちゃんにベッタリやんか」


臣「帰ってきてからずっと岩ちゃんの足にまとわりついてるんだ」


隆二「よっぽど岩ちゃんのことが好きなんだね」


健二郎「初めて濃厚接触したメンズなんやろ?そりゃ好きになるわな」


隆二「健ちゃん、言い方💦オムツかえてくれたんだよね、岩ちゃん」


りお「ハーニぃ!」


帰ろうとする剛典の足によちよち歩きのりおがくっついて、一生懸命上を見上げている。


剛典「弱ったなぁ💦りおちゃん、もうおうち帰るから、また遊ぼうね」


りお「えーん💦ハーニぃ!」


剛典「よし!じゃあ抱っこしよう」


剛典がりおを抱き上げた。


健二郎「お!泣き止んだ」


「岩ちゃんにベッタリでこの表情…」


隆二「好きなんだね、岩ちゃんのこと」


臣「ぜってえ嫁になんかやんねぇから」


剛典「臣さん、冗談キツイっす💦」


健二郎がりおの頬をツンツンした。


健二郎「この満足そうな顔見てみ!満更でもないな、これ」


隆二「ほら、りお、岩ちゃんもう帰らなきゃって」


りお「ぷー」


剛典が少しずつりおを降ろしていく。


剛典「りおちゃん、滑り台だぉ♪ほーら‼︎」


りお「きゃ」


剛典「ほーら!滑る滑る♪」


りお「きゃー♪」


隆二「喜んでる喜んでる」


臣「この笑顔」


剛典「はい!着いたー!バイバーイ」


りおを降ろしてから剛典が少しずつ玄関に向かおうとすると、途端に半べそかきはじめたりおが足に引っ付いて離れなくなった。


廉「あ、泣きそう」


剛典「弱ったなぁ💦」


健二郎「りおちゃん、岩ちゃんの股間に顔すっぽり入ってるし」


隆二「股間言うな💦りお、パーパが抱っこしよう!おいで」


りお「やーん」


剛典「じゃあ、もいっかい抱っこしてパパんとこいこうか」


剛典がまたりおを抱き上げた。


りおは途端にご機嫌になった。


健二郎「この満足そうな顔、ホンマに好きやねんな」


臣「岩ちゃん、後で話がある」


剛典「だからやめて下さいって💦臣さん」


「りおちゃん、パパに抱っこしてもらおうね!はい、臣さん、バトンタッチ」


臣「お?おう💦りお、おいで」


剛典の腕を離れ、臣に抱かれたりおは顔をくしゃくしゃにして、大粒の涙をこぼして泣き始めた。


りお「ハーニぃ💦」


廉「あー!やっぱり離れたくないんだ」


健二郎「宝石みたいな綺麗な涙やなぁ」


「もう臣ちゃん家で一泊していったら?岩ちゃん」


剛典「弱ったなぁ💦今日は子供たちお風呂に入れる番だし…」


隆二「あ、そうだ!いいものがあった!待ってて」


そう言って隆二は自室にすっ飛んでいった。


健二郎「何やろ?ええもんて」


廉「さぁ?」


健二郎「等身大の岩ちゃん人形とかかな?」


廉「え⁉︎そんなグッズあるんですか?」


健二郎「ないわ」


廉「がっかり…」


臣「いったい誰の等身大人形が欲しいのか、言ってみな!廉」


廉「臣さん、こわ💦」


健二郎「嫉妬は見苦しいからやめとけ、臣ちゃん」


臣「嫉妬なんか…」


りお「ぎゃぁあああん💦ハーニぃぃ💦ふぇーん💦」


剛典「泣かないで〜!りおちゃん…」


臣「あーあ💦よしよし💦泣くなぁ!りお、俺じゃ駄目か?」


隆二が走って戻った。


隆二「りーお!ほら、パーパが作った岩ちゃん人形だよ」


りお「…」


ちょうどりおの両手に収まるサイズの人形を手渡した。


「ハニ…」


剛典「え、ウソ…隆二さんの手作りですか?」


健二郎「ツギハギやし、この手に持ってる黒いもん何や?」


りおが抱いた人形の手に黒い物体がぶら下がってる。


隆二「あ、それ?黒いバナナ」


健二郎「マジか⁉︎スゲェな!」


隆二「へへへ…」


剛典「勘弁してくださいよ💦隆二さん」


廉「あ、でもほら!」


臣「泣いたカラスがもう笑ってる」


りお「ハニ♡」


剛典似の人形をギュッと抱きしめて笑顔になったりおの涙を、臣がそっと親指で拭った。


おわり













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